紅茶専門店 京都セレクトショップ/中野光崇です。
最近、抹茶碗にとてもはまってます。
抹茶碗の魅力についてまとめました。
●魅力1『とってがないことで、お茶に集中できる』
抹茶碗の魅力はなんといっても、把手(とって)がないことです。
とってがないことで、抹茶を飲むときは両手でもつことになります。
両手でもって、茶碗や抹茶をみながら抹茶を飲むことになります。
それがとてもお茶に集中できるのです。
ティーカップやコーヒーカップは、とってがあるので片手でカップをもちながら、人と話をしたり、テレビをみたりして、お茶を飲むことができます。(お茶に集中できないのです)
一方、抹茶碗はとってがないので、両手でもって、抹茶碗を見ながら抹茶を飲みます。お茶に集中するので、人と話をしたり、テレビをみながら抹茶をのむことはできません。
とってがない、そこに抹茶碗の魅力があります
●紅茶専門店を26年やっていて気が付いた抹茶碗の魅力
紅茶専門店をやっているので、自宅でよく紅茶を飲んでいました。
紅茶を飲むとティーカップにもこだわりたくなります。
いいティーカップがないかといろいろ探してみると、ヨーロッパのティーカップのメーカーでも、とてもいいティーカップは日本の有田焼のデザインを真似たり、中国のデザインを真似たり(シノワズリ)するものがとても多く、それであれば、その原点の東洋の陶磁器のほうが優れているのではないかと思って、抹茶碗のことが思い浮かびました。
手始めに京都の百貨店に抹茶碗を見に行くと、その柄はティーカップよりも魅力があり、どれも個性的で様々な柄があって、まず1個の抹茶碗を買いました。カキツバタの柄でした。
それまでカキツバタのことは全く知らず、仕事ばかりの人生だったため、日本にはこのように季節のお花を楽しんだりする文化があるんだと知りました。
そこから、出身地の地元の山口の萩茶碗や、京都の楽茶碗など、柄のない釉薬や形で個性を表現した抹茶碗に出会い、ますます、抹茶碗にはまっていきました。